こんにちは!サニーショコラです。皆さんはキャンプや車中泊など、さまざまなアウトドア・アクティビティを楽しんでいますか?ここ数年で、ポータブル電源が急速に普及し、より多彩な楽しみ方ができるようになりました。アウトドア系YouTuberなども、これらの電源を積極的に活用しているのをよく見かけますね。
特に、オレンジ色が特徴的なJackery製品は、国内でポータブル電源を広めたメーカーとして有名です。Jackeryは2012年、Appleのバッテリーエンジニアによってアメリカのシリコンバレーで設立されました。アウトドア、キャンプ、車中泊、DIY、防災用に最適な大容量・高品質のポータブル電源とソーラーパネルを販売しています。競合他社としては、EcoFlowやBLUETTIが有名ですね。
さて、皆さんはお使いのポータブル電源がどんなバッテリーを搭載しているかご存知ですか?リチウムイオンバッテリーという言葉を聞いたことがありますか?多くのポータブル電源やスマートフォン、ノートパソコン、電気自動車、飛行機など、さまざまな機器に幅広く採用されています。しかし、リチウムイオンバッテリーには、使われる材料によって複数の種類が存在することをご存知でしょうか?
多くの小型ポータブル電源には、三元系リチウムイオンバッテリーとしてNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)が使用されています。このバッテリーはエネルギー密度が高く、重量当たりのパワーが大きく、小型で持ち運びやすい製品を作ることができます。ただし、希少金属のコバルトを使用するためコストが高く、またバッテリー内部が熱を持つと発火する危険性があるというデメリットもあります。
スマートフォンの発火やノートパソコンの爆発、電気自動車の燃えるニュースや映像を目にしたことがあるかもしれませんね。信頼できるメーカーの製品では、こうした問題が起きないように安全設計や予防策がなされているため、適切な使用方法を守ればほとんどの場合問題ありません。
一方で、EcoFlowやBLUETTI、RENOGYなどの競合他社は、新しいバッテリータイプである「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を搭載したポータブル電源を販売しています。細かい説明は割愛しますが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは耐熱性が高く、高温環境でも安全に動作するという強みがあります。
夏の車内が灼熱になる状況では、従来のポータブル電源を高温の車内に放置しておくことは避ける必要があります。リン酸鉄リチウムイオン電池は安全性が高く、発火や有毒ガスの発生が起こりにくいというメリットがあります。そのため、車中泊やキャンプ中に一時的に車内に保管する場合でも、爆発のリスクが低く安全に利用できます。ここ数年で、DIYでキャンピングカーや車中泊仕様にする方々から特に人気を集めています。
ところで、Jackeryファンの間では、「いつリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが販売されるのか」という声が多く聞かれました。その理由には明確な背景がありますが、それはさておき、Jackery初のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用した製品が2023年6月14日に発表されました!
Jackery Japan(ジャクリジャパン)は、新たなポータブル電源とソーラーパネルのシリーズ製品「Plusシリーズ」を6月14日から順次発売しています。その中には、容量2,042.8Whのポータブル電源と200W出力のソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generator 2000 Plus」が355,000円で販売されています。また、ポータブル電源単体の「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」は285,000円です。容量1,264.64Whの「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は7月に、コンパクトな288Whの「Jackery Solar Generator 300 Plus」は2023年下期に発売される予定です。さらに、拡張用バッテリーなども用意される予定です。
「Plusシリーズ」のフラッグシップモデルである「Jackery Solar Generator 2000 Plus」のポータブル電源は、2022年から販売されている高速充電のProシリーズと同等の性能を備えつつ、Jackeryが初めてリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しました。この新しいモデルでは、長寿命化やアプリ対応、停電時のEPS機能などが進化しています。さらに、ソーラーパネルと組み合わせることで、家庭用の発電システムとしても利用できます。
なお、従来のProシリーズにはリン酸鉄リチウムイオン電池ではなく、三元系バッテリーが使用されています。このProシリーズは、リン酸鉄リチウムイオン電池よりも同容量で軽量であり、低温に強いという特徴を活かした用途に適しています。
詳細な違いについては、メーカーサイトで詳細に説明されていますので、そちらをご参照いただくと良いでしょう。特に注目していただきたい点は、サイズと重量、安全に使用できる温度の違い(耐熱性)、および寿命です。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは密度が低いため、一般的には大型かつ重量が増す傾向があります。一方で安全性は高く、小型軽量な製品が必要な場合でも、従来の三元系バッテリーを選択することも適切です。リン酸鉄モデルはサイクル回数が倍以上になりますので、長期間にわたって使用する場合には特におすすめです。また、備蓄目的の長期保管時には、自己放電率が低いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが最適です。
もしサイズや重量が問題にならない場合は、新たなポータブル電源の購入を検討してみると良いでしょう。ただし、製品の性能や機能だけでなく、自身のニーズや使用環境に合った適切なバッテリーを選ぶことが重要です。